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COLUMN

サステナブルフードとは?他人事ではない近い未来の生活への影響を考える

さまざまな場所やメディアで頻繁に耳にするようになった「サステナブルフード」。サステナブルとは「持続可能」を意味するもので、地球環境と私たちの住みよい暮らしを継続していくために重要な考え方です。

サステナブルフードへの意識は、食品ロスの軽減、さらには地球温暖化などの環境問題にも良い影響をもたらします

私たちは決して部外者ではありません。当事者意識を持ち、積極的に取り組んでいくためにも、今世界で何が起きているのか知っておきましょう。

サステナブルフードとは

サステナブルフードとは

サステナブルフードとは、「持続可能な」という意味を持つ“サステナブル”と、「食品」の“フード”を掛け合わせた造語です。直訳すると「持続可能な食品」となり、地球環境や生命体に配慮することが、私たちに食品という恩恵をもたらしてくれるという考え方です。

以下は農林水産省による発表の中で、欧州委員会が言及している内容です。

食品の場合、持続可能なシステムは、食料供給の安全性、健康、安全性、手頃な価格、品質、雇用と成長の観点からの強力な食品産業、そして同時に気候変動、生 物多様性、水質、土壌の質などの問題に関する環境面での持続可能性など、さまざまな問題を包含するとみなされるかもしれません。

出典:農林水産省「サステナブルフードシステムと食の信頼」

 

例えば普段口にする食事です。お米や野菜は土壌が汚染されていては上手く育ちません。また魚や肉も無限にあるわけではなく、捕りすぎてしまえば枯渇してしまいます。

スーパーに行けば食品が溢れかえっており「食品が無くなることはない」と勘違いしそうになりますが、これらはすべて有限です。無遠慮に自己の利益だけを求めて「食品を作っては捨て」を繰り返していては、人類の未来は暗いものになりかねません。

サステナビリティとは

サステナビリティとは

サステナビリティとは、先述したサステナブルの名詞形で、「持続可能性」を意味します。多くは環境活動で使用されますが、近年では企業活動においても社会的責任を果たすといった意味合いで使用されています

グッチやプラダ、アルマーニなどのハイブランドがリアルファーの使用を禁止したのは記憶に新しいでしょう。冬期にファーをふんだんに使用した洋服を発表することが多かったハイブランドにおいて、衝撃的な出来事でした。

これは、2015年に国連サミットで採択されたSDGsを受けてのことです。

SDGsは、国連加盟国が2030年までに達成すべき17の目標を掲げています。その中には「貧困をなくそう」「質の高い教育を」といった経済格差に対する目標をはじめ、「住み続けられる街作りを」「海・陸の豊さを守ろう」といった持続可能性=サステナビリティにも触れています

出典:外務省「JAPAN SDGs Action Platform」

 

食品だけではなく、いま世界ではサステナブルな社会への変化が強く求められているのです。

サステナブルフードが注目される背景

サステナブルフードが注目される背景

先述の通り、私たちがスーパーで目にしている食品は無限に生産できるわけではありません。食品として店頭に並ぶまでに、輸送され、加工され、捕獲や育成するための工程が無数に発生しています。各工程でのエネルギー消費は計り知れず、地球環境に大きな影響をおよぼしていることは想像に難くないでしょう。

また生産・消費工程でのエネルギー消費だけでなく、食品(フード)ロスも深刻な状況です。大量生産・大量消費の現代社会では、多くの食品がまだ食べられるにもかかわらず処分されているという現実があります。

食品の生産方法や食品ロスなど、サステナブルフードが注目される背景は、地球環境におよぼす影響の広さから多岐に渡っているのです。

海の環境悪化による生活への影響

 

食品を生産する過程で排出される二酸化炭素は雨に溶け込み、酸性雨として地上や海に降り注ぎます。地上に降った雨は、海とは関係ないと思われるかもしれませんが、陸に降った雨は地層でろ過されながら海へと流れていきます。

酸性雨の場合は、ろ過の過程でもさまざまな悪影響をおよぼしていきます。土中にあるカルシウムイオンやマグネシウムイオンを溶かし、植物に必要な栄養を奪うだけでなく、状況が悪化すれば酸がそのまま流れ出すことも考えられます。

そして最終的には海に流れついて、魚や魚介類が生息できる場所を奪っていくのです。生息できる場所が減ると漁獲量も減っていくため、私たちの食生活にも影響をおよぼすという悪循環が生まれます。

こうした悪循環にストップをかけられるのがサステナブルフードの考え方です。供給過多にならないように食品の生産量を見直せば、排出される二酸化炭素の量は減り、さらには食品ロスも減少するため、環境破壊に歯止めをかけることができるのです。

高品質な食品を生産するためのエネルギー消費

スーパーで見かける食材を選ぶ際、その辿ってきた工程を考えるということはあまりしないでしょう。しかし食材がスーパーに並ぶまでには、輸送され、加工され、育成されと様々な工程を踏んでいます。そして各工程で水や電気など多くのエネルギーが発生しているのです。

昨今は飽食の時代といわれ、私たちは価格や品質から判断して食品を選ぶことができます。その反面、選ばれなかった食材は廃棄されることになります。

消費者の手の届く形になったにも関わらず廃棄されるとなると、これまでかけてきた多くのエネルギーは無駄だったということになるのです。

日本では年間約600万トンの食品ロスがあると農林水産省より発表されており、その内、食品製造や外食産業など事業活動を伴う食品ロスは324万トン、家庭から排出され食品ロスは276万トンとされています。

 

 そうして排出された「まだ食べられる」食品は、食品リサイクル法で規定されている適正な方法で処分されることになります。その方法の中には焼却処理も含まれており、600万トンに及ぶ食品ロスは年間8,000億円から1兆円をかけて焼却されているのです。

 出典:農林水産省「食品ロスとは」

 

こうして食品ロスを俯瞰すると、供給過多な現状が見えてきます。

需要=供給になるように生産量を調整すれば、生産過程や輸送工程で排出される二酸化炭素や汚染物質を抑え、それぞれに関連する人的リソースも減らすことができるでしょう。

また排出される食品ロスが減れば焼却処分の量も減少するため、環境に優しいサイクルができあがります。

食料価格の上昇による貧困層への影響

食料価格の上昇による貧困層への影響

食品の生産や食品ロスから環境汚染が進むと、肉や魚、野菜、穀物などの収穫量が減っていきます。そこで出てくる問題が、食料価格の上昇です。

収穫量が少ないと市場に出回る量が少なくなります。市場に出回る量が少ないということは、希少性の高騰を招き、食料の価格が上がっていくのです。

現在、世界では食料生産量の3分の1が廃棄されているといわれています。その一方で9人に1人は飢餓に苦しんでいるのが現状です。こうした飢餓に苦しむ人たちの多くは発展途上国で生活しており、経済的に苦しく食べ物を手に入れることができません。

現状でも食料が手に入らず苦しんでいるのに、食料価格が上がればさらに入手しづらくなるのは自明の理です。日本国内でも貧困によって十分な食事が取れない家庭があり、決して対岸の火ではありません。

高カロリー傾向による健康被害の拡大

昨今の日本では日本食に代わって、西洋食が好まれる傾向にあります。魚や煮物がメインである日本食に対して、肉や油ものが多い西洋食では摂取カロリーも高くなりがちです。

しかし令和元年に行われたスポーツ庁の調査によると、成人が週1日以上スポーツをする割合は53.6%。運動量が増えていないにもかかわらず摂取カロリーが増えれば、問題となるのが肥満です。肥満は糖尿病や高血圧など、さまざまな健康被害をおよぼし、酷い場合は働けなくなることもあるでしょう。

では、肥満とサステナブルフードにはどのような関係があるのでしょうか?

サステナブルフードでは、肉や乳製品の摂取量を減らすことが地球環境の改善につながると考えられています。それは、畜産が温室効果ガスの大規模な排出源といわれているからです。

特に牛などの反芻動物が発するゲップには、二酸化炭素の約30倍のメタンガスが含まれており、環境への影響が懸念されています。

そのため肉や乳製品の摂取を控えることで健康被害を抑え、さらには需要が減れば供給数も減るため、地球にも健康にもヘルシーな環境ができあがるということになるのです。

日本でサステナブルフードが浸透していない理由

日本でサステナブルフードが浸透していない理由

日本でサステナブルフードが浸透していない理由は、ひとえに「当事者意識が薄いから」に尽きるでしょう

外国人が集まれば自然とはじまる話題のひとつに環境問題があります。しかし日本人が集まっても環境問題について触れる機会はそれほど多くはありません。それどころか、「環境問題が心配だね」などと発言しようものなら「意識が高い」といった空気になり、発言者は隅に追いやられがちです。

誰しもが自然の恩恵を受けて生活している中で、日本人の当事者意識が低い理由として考えられるのは「国レベルでの関心が低い」ことがあるでしょう。

例えばドイツでは、小学校から環境問題について馴染みの深い教育を行っています。そして家庭でも同じく環境に配慮した生活を送るのが一般的です。

日本でもエコに関する意識は根付きつつありますが、「こまめに水を止める」「人がいない部屋の電気は消す」といった行動をする理由は環境保全ではなく、多くの場合は「節約のため」です。

日本ではまだまだ環境問題に対する当事者意識が薄く、「このままでは限りある資源が枯渇してしまう」といったところまで想像力がおよんでいないのが現状でしょう。そのためなかなかサステナブルフードの概念が浸透しづらいのです。

日本でのサステナブルフードへの取り組み

食肉の代わりに大豆ミート

とはいえ、日本国内でも具体的なアクションが進行しています。食肉の変わりに大豆ミートを使用したり、適正価格で取り引きしたりするフェアトレードコーヒーなどでサステナブルフードへの取り組みを進めています。

しかし「オーガニック」や「天然由来」が馴染み深い言葉になっているのに対して、サステナブルはまだまだ認知度が高くないようです。日本における当事者意識の薄さといった課題は、今後も立ちはだかるでしょう。

食肉の代わりに大豆ミート

一部のハンバーガーチェーン店やコーヒーチェーン店、コンビニなどでは、これまで使用していた食肉加工品であるミンチの変わりに大豆ミートを使用してサステナブルに取り組んでいます。

先述の通り、畜産における温室効果ガスの排出は環境への影響が計り知れません。また動物性であることから油脂を含んでいることもあり、摂取カロリーも心配になるところです。

そこで登場したのが大豆ミートです。味や食感は食肉そのもの。しかし食肉は使用していないため、生産過程における環境負担を軽減します。

さらに大豆は吸収がゆるやかで腹持ちするため少しの量でも満腹感を得やすい特徴があるため、健康にも一役買ってくれます。

規定の漁業で捕られたサステナブルシーフード

サステナブルシーフードとは、環境への影響が少ない方法で養殖もしくは捕られた水産物のことです。天然と養殖に分類されており、天然においては海洋管理協議会(MSC)認証の漁業で捕られた水産物のみがサステナブルシーフードと認められます。

MSCでは以下の3つの原則を満たしていることを基準に審査します。

原則1:資源の持続可能性

原則2:漁業が生態系に与える影響

原則3:漁業の管理システム

 出典:MSC「持続可能(サステナブル)な漁業とは?」

 

これらの基準を満たした魚介類にはMSC「海のエコラベル」が貼られています。このラベルは、生産者が海の生態系に最大限の配慮を行い、継続的に美味しい魚が食べられるように努力をしている証となるものです。

経産牛の再利用

これまで、硬くて食用としては不向きとされていた経産牛ですが、産後、適切な飼育環境におくことで食用としての使用が見込めるといった見方が浮上しています。実際に経産牛を使用したメニューを提供しているレストランもあり、味や硬さにおいて通常の肉用牛との差はそれほど感じないこともあるようです。

品種によっては肉質や味にバラつきがありますが、総じて通常の肉用牛よりも安価で提供されるため、今後の需要が期待できるうえに廃棄量が減ることにも注目が集まっています。

世界のサステナブルフードへの取り組み

世界のサステナブルフードへの取り組み

世界では、限られた土地を利用して野菜を栽培したり、有機栽培に力を入れたりといった取り組みがされています。また日本よりもサステナブルの意識は高い一方で、各国での意識の違いが見てとれます。

サステナブルな社会は、一国が、一家族が、一人が意識すれば実現するものではありません。地球上に生きるすべての人が意識すべき課題です。

畑以外で作られた野菜

限られた土地を効率的に利用するために、ビルの屋上や工場の跡地で野菜を育てる取り組みが行われています。中には船の上で野菜を育てる移動式農園もあるようです。

日本でもビルの屋上を利用して、皆で野菜を育てるシェア型菜園がブームになったこともあります。森林を伐採して新たに土地を開拓するのではなく、今ある資源の中でどうするかを模索することは、まさにサステナブルな考え方となるでしょう。

オーガニック栽培されたコーヒー

オーガニックコーヒーとは、殺虫剤や化学肥料、定められた以外の農薬などを使用せずに栽培したコーヒーのことです。

農薬や化学肥料は収穫量を増やしたり、成熟スピードを上げたりするメリットがあります。しかしその一方で土壌汚染など環境への影響が心配されています。そこで環境への負担を最小限にするために注目を浴びている取り組みが、オーガニック(有機栽培)栽培なのです。

オーガニック栽培は何もコーヒーに限った話しではなく、野菜や穀物にも当てはまります。それらの生産において、化学薬品の使用を避けることで、現在かかっている環境への負担を大きく減少させることができるでしょう。

大手ハンバーガーチェーンも取り入れるサステナブルシーフード

そもそもサステナブルフードが注目を浴びはじめたのは、イギリスの国民食であるフィッシュ&チップスに使用されるタラの漁獲量が激減したことにあるといわれています。そこで欧米諸国では早くからサステナブルシーフードの意識が発達。大手ハンバーガーチェーンの人気ハンバーガーに使用される魚もサステナブルシーフードに変更されています。

特にヨーロッパではサステナブルへの意識が高く、サステナブルフードであることを証明するラベルなしでは店頭に商品をおけないといった国もあるほどです。

ハンバーガーチェーン以外にもお寿司屋さんやスーパーで販売する魚介類をサステナブルシーフードに切りかえ、地球環境と向き合っています。

まとめ

サステナブルフードは持続可能な食品という意味を持ち、私たちの食生活と地球環境の維持に大切な考え方です。

これまでの大量生産、大量消費の生活ではいずれ資源が枯渇して、飽食の時代から飢餓の時代へと遷移していくでしょう。限りある資源とともに歩んで行くためにも、「捕りすぎない」「汚染しない」「買いすぎない」といったミニマルな考え方が重要です。

「自分たちが意識しても大した効果はない」といったことはありません。一人ひとりの心がけが、環境に大きな変化をもたらしていきます。傍観者意識を捨て、自分たちの地球は自分たちで守る意識を持って生活しましょう。

記事監修

管理栄養士 圓尾和紀

大学、留学、大学院で栄養学を学んだ後、総合病院勤務。2013年にフリーランスとして独立し、「栄養+αのストーリーで、より健康で豊かな生活を」をモットーに活動中。登録者8万人を超えるYoutube「カラダヨロコブチャンネル」での発信や著書に「地味だけど「ほっとする」食べ方(ワニブックス)」がある。

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